黄金のような色の瞳と爪を持つ人型の存在。
呼吸はしておらず、胸に鼓動もなく、体に熱はない。
歩行が苦手で基本的に浮いている。
浮遊中は強い風やぶつかられるだけで簡単に流されてしまうので壁際など障害物のそばを好み、人混みを避ける傾向にある。
正体は無数に生まれ続ける意識の集合体――から分離した一つ目の端末。
この端末にはヒトに友好的で比較的温厚な精神が振り分けられている。
それぞれの意識が己を確立させるために名前を欲しがっている。
発声器官を持っておらず、思念を意識に送ることで意思疎通を行うが、全ての意識が同時に思念を発するせいで老若男女の声が入り混じる。
つまり、かなり耳障り。
喋っているように見られたいので口パクするが、動きは合っていない。