あらすじ
今から遥か昔、紀元前10万500年。
当時最高の寿司職人が豪華客船で貴族に寿司を振る舞っていた。そのさなか、突如としてアームド金目鯛の大群が船を襲い、至高の寿司桶が海へと沈んだ。寿司の深淵に触れてしまった海洋生物は食に対する知性が爆発し(一説にはIQ500相当とも言われる)、人間を含む陸上、海中全ての生物を寿司にして補食するようになってしまった。
それから遥か未来となるこの時代。
シャリケーンは一般的な殺人寿司職人としては珍しく、サムライHQ所属の忍者として現役で活動中である。亜音速で射出される握りは、空気中を高速で移動した際にノイズが生じない。そのため遠くから隠密性の高い狙撃が可能であり、幾多の標的が自分が寿司を放たれたことすら気付かぬまま満腹になっている。
シャリシャリの世界に来たのはサムライHQより超外世界(おおむね異世界と呼ばれる)の調査を命じられたためである。
外見
168cm 74kg
忍衣装に身を包んだ硬派な外見。
かなりの筋肉質で背筋が特に隆起している。
武器は12mmフルオート手裏剣。
蟹
シャリケーンの住む世界では、海洋生物が蟹の旨味に気づいて以来、ほぼ絶滅寸前の状態になっている。しかし、世界の北方に一部広がる蟹の楽園がある。そこはシャーベット状の氷が進むもの全てを凍てつかせる極寒の砂漠地帯「死の沼」。沼の底にのみ生息するチャイロドンブリガニは別の意味で死をもたらすほどに旨い。一説には、太古の昔に魚たちを目覚めさせた味わいはこの蟹の握りだったと伝えられている。